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ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』はメインシリーズの19作目である。

Wii Uでのみに開発されていたが、途中でNintendo Switchでも発売することが決定し、Switchのローンチソフトとなった。逆にWii Uでは任天堂が発売した最後のパッケージソフトである。

概要 編集

ゼルダのアタリマエ」を見直すというコンセプトが大々的に掲げられたゲームであり、使用する武器から辿る道筋、ラスボスを倒すタイミングまで全てプレイヤーが思うままに行動することができる。
フィールドには地域と地域を遮る見えない壁はなく、一部を除いたあらゆる壁面を登ることが可能で、森や崖や川、果ては空までもがリンクの道であり、場所から場所への移動には万の経路がある。

シリーズ初のhavokを用いた物理演算が取り入れられており木を切り倒して橋にする、高所から物を投げて攻撃する、シーソーで高く飛び上がるなど、決まった手順だけでなくプレイヤーの思いつきに答えてくれる。

これらの自由なシステムやオープンワールドの世界や空気を色濃く描写する景色などをひっくるめて"オープンエアー"と呼称されている。

ストーリー 編集

始まりの台地回生の祠で女性の声に起こされるように100年間の眠りから目覚めたリンクは、その声に従いシーカーストーンを手にして朝焼けの空の下へと踏み出す。


記憶のないリンクは声の案内に従い、示された場所へ向かうと埋もれた遺跡を発見する。

内部の端末にシーカーストーンをかざすと遺跡は伸び上がり高い高い塔となり、遠くに見える城から先ほどからの声がまた聞こえ、城から溢れ出る黒い怪物が世界を滅ぼす存在を告げられるのだった。

1万年前と100年前 編集

一万年前のハイラルはとてつもなく高度な技術発達しており、その技術の中心にいたのが古代シーカー族であった。彼らは各地にシーカータワーを建設し数で攻めるガーディアンと圧倒的な力を持つ神獣を生み出すことで復活したガノンを瞬く間に鎮圧した。

だが、なんらかの原因で文明は崩壊。シーカー族を含め当時の技術は継がれておらず、祠などが遺跡として残る程度となった。

100年前、王宮の占い師が地中に眠るガーディアンや神獣の存在を予言した。 それらを実際に掘り当てた王国は古代シーカー族の技術を研究し始めた。。その発掘の中でシーカーストーンも発見された。

ガーディアンや神獣をものにした王国は厄災ガノンを待ち構えたが、厄災はその上を行った。 ガーディアンのコントロールを奪い皮肉にもガーディアンでハイラルを蹂躙した。

ゲームの進行 編集

始まりの台地から降りた後の行動は一切正しい道筋が存在しない。

ストーリーの核である4つの神獣のイベントをどの順番でクリアするかや、マスターソードの入手、そしてどのタイミングで厄災ガノン討伐を行うかはプレイヤー次第であり、極論を言えば一切寄り道せずに真っ直ぐハイラル城へ向かってゲームをクリアすることも不可能ではない。

登場人物 編集

  • 本作の主人公。回生の祠で目覚めたものの記憶を失っている。
  • 100年前はハイラル王国の騎士であり卓越した剣技を持ちマスターソードにも選ばれ、英傑としてゼルダの護衛を務めた。
  • ハイラル王国の姫。ハイラル城で100年経った現在も厄災ガノンを押さえつけている。
  • 100年前は王家に引継がれる封印の力を身につけようと必死になるも力が得られず、まごう事なき勇者であるリンクに対してコンプレックスを抱いていた。
  • 復活と封印の果てに理性を完全に失ったガノンドロフ。目的があるのかすら分からないが、100年前に復活してガーディアンのコントロールを奪ってハイラルの地を荒廃させた。本体はゼルダによってハイラル城内にて抑えられているがガノンの怨念がハイラル中に蔓延してしまっている。
  • シーカー族の長。かつてはゼルダに近しい人物であり100年経って年老いてなおゼルダを案じている。

その他登場人物は"ブレス オブ ザ ワイルドの登場人物"を参照してください。

魔物 編集

本作に登場する魔物のバリエーションは多くなく、ほとんどが強化版や属性違いなどである。しかし魔物たちの特性や行動が細かに作られており、特にボコブリン、モリブリン、リザルフォス系の魔物はその場にある剣や盾、弓などを拾って攻撃をするので時と場合で様々なパターンあり。他にも野生動物を狩ったり夜になると就寝するなど戦闘以外にも手が込んでいる。


全ての魔物は"ブレス オブ ザ ワイルドの魔物"を参照してください。

アイテム 編集

所持品 編集

武器 編集

近接武器のカテゴリ。
今までのメイン武器は片手剣のみで装備の強化はできても持ち替えられることはできず、持ち替える事ができても壊れたりやり込みが必要だったりといった制約があったが、今作では様々な武器をいたるところで拾う事ができる。
そのかわり全ての武器に耐久力が設定されており、最後は壊れてしまう。マスターソードでさえ力を失って一時的に使えなくなる。

剣、大剣、槍の3タイプ存在し攻撃方法はタイプによって異なる。

ロッドは剣に含まれており、通常剣と同じように振ると魔法が出る。

"武器 (ブレス オブ ザ ワイルド)"も参照してください。

弓矢 編集

近接武器同様いろいろなところで拾えるが、壊れるようになっており、使用する弓によって攻撃力が変わる。

矢は属性つきのものが用意されておりそれぞれ別枠で収集する。

弓矢を空中で使用するとスローモーションになって狙い撃ちができるシステムがある。

"弓矢 (ブレス オブ ザ ワイルド)"も参照してください。

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盾もまた壊れるしどこでも拾える。

"盾 (ブレス オブ ザ ワイルド)"も参照してください。

防具 編集

服や鎧などの身につける防具。 見た目だけでなく防御力や特殊能力が異なる。防御力の差はかなり大きい。

頭、体、脚の3部位まで装備でき、同じシリーズで統一するとセット効果が発動する。

武器とは違って壊れず、大妖精に素材を渡すことで強化してもらえる。

"防具 (ブレス オブ ザ ワイルド)"も参照してください。

素材 編集

果物、魚、虫、鉱物、魔物素材など多種多様なアイテム。

食料品を食べることでハートを回復できるが、そのままより調理して"料理"にした方が効果が大きい。

他の素材も薬の原料にしたり欲している人物に渡すなどの使い道がある。

"素材 (ブレス オブ ザ ワイルド)"も参照してください。

料理 編集

自作した料理や薬をストックできる。

料理は使用した素材によって料理の種類が変化し、生の素材では発揮されなかった特殊効果を発揮させることもできる。

火で焼いただけの焼き○○もここに収納され、他とは違って1マスに何個も格納される。

"料理 (ブレス オブ ザ ワイルド)"も参照してください。

大事な物 編集

文字通り大切なものが入る場所。

シーカーストーンパラセールなどの必須アイテムからコログのミなど収集アイテムや馬の手綱やくらなんかもここに含まれる。

"大事な物 (ブレス オブ ザ ワイルド)"も参照してください。

シーカーストーン 編集

シーカーストーンの持つ特殊な機能が"アイテム"と呼ばれている。 従来のセットアイテムのポジションにあるのがこれである。Rボタンで使用するものではないものもアイテム扱いである。

その他アイテム 編集

今作にはハートが出現せずガンバリの実もなくその場で拾って使うアイテムはない。

ロケーション 編集

地方 編集

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町村など 編集

馬宿 編集

地名 編集

川、山、森一つ一つに固有の名前が付けられており、その数は膨大。過去作のなにかを模した名前も多数存在する。

各地の細かな地名は"ブレス オブ ザ ワイルドの地名"を参照してください。

チャレンジ 編集

大小様々な依頼や目的をチャレンジと呼ぶ。

ストーリー本筋に関わるメインチャレンジ、祠に入るためのほこらチャレンジ、そして人々から受ける依頼などのミニチャレンジに分けられている。


ダンジョン 編集

本作でダンジョンと呼べるものは大きく分けて3種類。 各地に多数存在する祠とストーリーに大きく関わる神獣、ラストダンジョンのハイラル城のみっつ。

祠は全120個存在し、内部にはそれぞれのテーマの決まった謎解きや戦闘が用意されており一つ一つはそう長くはない。クリアするごとに試練の証が一つ手に入る。 祠の名称は中で勇者を待つ古代シーカー族の名前であり、これらは開発スタッフの名前を魔改造したものである。(例:青沼英二マ・オーヌの祠

祠は入り口を解放さえすればワープポイントとして機能するようになる。

全ての祠の題目、名前の由来、場所などは""に掲載予定。


神獣は4体存在し各地の部族を困らせている。それぞれ異なる動物の形をしており、名前には過去作の賢者の名前をもじったものが与えられている。 また英傑の魂が捕らえられており、神獣を支配しているカースガノンを倒す事で彼らを解放し、加護の力を譲り受けることができる。

  • 象の形をしたミファーの神獣。大量の水を噴出しラネール地方一帯に止まない大雨を降らせ東の貯水湖が決壊の危険に晒されている。名前はルトが由来でありゾーラの石碑の第5章にルトが遥か昔賢者として勇者らと共に戦ったことやルッタの由来であることが明確に記されている。
  • ラクダの形をしたウルボザの神獣。ゲルド砂漠を彷徨い、誰彼構わず近づく者に雷を落とていた。名前はナボールからきておりウルボザが語ってくれる。
  • トカゲの形をしたダルケルの神獣。デスマウンテンを刺激して火山活動を活発化させてゴロンシティを困らせている。名前はダルニアから取られていて、具体的に語られてはいないが前二人と同じ時代の人物であり彼らしき像がゴロンシティにある。
  • 鳥の形をしたリーバルの神獣。リトの村上空を旋回し飛ぶ者はレーザーで撃ち落とす。名前はメドリが元のはずだが、他と違ってメドリの根拠になるものは一切存在しない。

amiibo 編集

オプションからamiiboの使用をオンにすることで、シーカーストーンのアイテムに"amiibo"が追加され、それの使用中にamiiboをかざすことで天から宝箱や素材などが降ってくる。 同じamiiboは1日1回しか使用できない。別のものであれば何個でも使用可能。

本作デザインのamiiboがいくつか発売され、それらを含むゼルダシリーズのamiiboをかざすことで専用アイテムも入手できる。降ってくる素材の種類はかざしたamiiboによって固定となっている。

ウルフリンク【トワイライトプリンセス】のみ特別な効果を持ち、アイテムではなくウルフリンクが出現する。ウルフリンクはリンクに同行し、戦闘に参加したりアイテムを発見してくれる。 ウルフリンクの初期体力は3で、ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス HD内の獣の試練の進行状況に応じて体力が増える。

マリオ等のゼルダの伝説以外のamiiboは種類にかかわらずハーブやきのこなどの素材のみ現れる。

対応amiibo 編集

ゼルダの伝説シリーズ 編集

大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ 編集

販売形態 編集

Nintendo SwitchとWii Uにて通常版が発売されただけでなく、Nintendo Switch版では2種類の限定版が発売され、それぞれCOLLECTOR'S EDITION、DELUXE COLLECTOR'S EDITIONと題されている。

COLLECTOR'S EDITION 編集

このバージョンにはゲームのソフト、リンク(騎乗)のamiibo、サウンドセレクションCD、特製マップ、特別デザインタイトルシートが付属する。

DELUXE COLLECTOR'S EDITION 編集

このバージョンにはCOLLECTOR'S EDITIONの付属品すべてに加え、回生のマスターソードフィギュア、ポストカードセット(20種)が付属する。

ダウンロードコンテンツ 編集

エキスパンション・パス 編集

2017年3月3日、有料ダウンロードコンテンツであるエキスパンション・パスの開発が発表された。第1弾と第2弾に分けての配信でありそれぞれ2017年の夏と冬に配信されると発表されたが開発が始まったばかりなため概要のみ語られ、後にPVが公開された。

購入特典 2017年3月3日配信

  • 始まりの台地にEX宝箱が3つ出現する。中身はアレのシャツ、ルビー、バクダン矢x5と赤色で統一されている。

第1弾:試練の覇者 2017年6月30日配信

  • 剣の試練(試練の洞窟から名称変更)
  • マスターモード(ハードモードから名称変更)
  • 足跡モード
  • ワープマーカー
  • 防具9点(コログのお面、ムジュラの仮面、ミドナの冠、チンクルの頭巾、チンクルの服、チンクルのズボン、ファントムの兜、ファントムの鎧、ファントムのすねあて)
  • 上記のアイテムの入手用ミニチャレンジ

第2弾:英傑たちの詩(-バラッド) 2017年12月8日配信

  • 新しい一連のストーリー"英傑たちの詩"
  • マスターバイク零式
  • 防具9点(青いエビシャツ、ラヴィオの頭巾、ザントの兜、ファントムガノン兜、ファントムガノン鎧、ファントムガノン足具、近衛兵の帽子、近衛兵の服、近衛兵のブーツ)
  • 古代の馬具(古代の手綱、古代のくら)
  • 上記のアイテムの入手用ミニチャレンジ

ゼノブレイド2コラボ 編集

12月1日発売のゼノブレイド2に先駆けてアップデートで追加された無料のコラボコンテンツ。

ゼノブレイド2Direct内で発表され、二日後の2017年11月9日に配信。 ミニチャレンジ"コラボ:ゼノブレイド2"が発生し、このイベントでのみ現れる計3つの赤い流れ星を追いかけると宝箱が手に入るというもので中からは主人公レックスの衣装が手に入る。なおこの赤い流れ星はゼノブレイド2のエンディングで降ってくるものであり発売ひとつき前にエンディングのネタが出ていたことになる。

スタッフ 編集

一部抜粋。全スタッフはブレスオブザワイルド のスタッフを参照。

ディレクター 編集

プロデューサー 編集

日本語音声の担当 編集

経緯 編集

2016年1月14日に行われた任天堂ツリーハウスライブにて、レジナルド・フィサメィがプレゼンにおいてトレーラーを発表し、タイトルが『ブレス オブ ザ ワイルド』となることやリンクが冒険できる世界も披露した。
女性の声で「目を覚まして」、「目を覚まして、リンク」というセリフが含まれており、メインシリーズでは初めてキャラクターに掛け声だけではないボイスが当てられたシーンであり、のちにこの声はゼルダ姫の声であると判明した。


このゲームの制作は2011年頃から進行しており、2016年のE3における宮本茂の発言によれば、『ゼルダの伝説』シリーズでも最多となる100人を超えるチームが『ブレス オブ ザ ワイルド』の開発に携わっていたという。モノリスソフトの両スタジオも大きく制作に協力していた。

2014年のE3において、宮本茂はこれまでの『ゼルダ』の慣例を考え直すことについて繰り返し言及した。この目標に達するために解決しなかればならなかった問題のひとつはいかにして、プレイヤーが任意の順番で訪れることができるエリアを持つ、3次元の継ぎ目のない世界を構築するかということであった。

このゲームは2015年に発売されると発表されたが、その後同じ年にゼルダプロデューサーの青沼英二が2016年まで延期になると明かした。この時点ではWii Uのみでの発売予定であった。

2016年4月、後にNintendo Switchと呼ばれる新ハードNXでも発売することになったため、リリースが2017年まで延期されることが決まった。

2017年1月、新しいトレーラーがNintendo Switchのプレゼンで発表され、Nintendo Switchの発売と同じ2017年3月3日に発売されることが発表


評価編集

『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』は非常に高い評価を受けた。Metacriticで100点中97点という歴代で最高の得点をつけられているほか、史上最も高い評価を受けたゲームとしての記録も保持している。

外部リンク編集